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インタビュー 第12回 小林 和茂さん (32期)

2. 高校でアメリカへ留学・大学では仏教を

その後、県立大清水高校に入学されて、2年生のときに交換留学生としてアメリカのミシガン州へ留学されていますね。もともと留学に興味がおありだったんですか?

これも附属の縁でして。いまNHKのスポーツ記者でアメリカ駐在をしている中島健夫という友人がいるんですけど、彼が交換留学の試験があるという情報を教えてくれて、自分は受けるというんです。で、私もだめもとで受けることにしたんです。そうしたら、彼も受かったんですけど、私も受かっちゃいまして。せっかく受かったんだからっていうことで、行っちゃった、と(笑)

それではもともとは自分から行こうと思って行ったというわけでは?

全然その気はありませんでした(笑)

留学生活はどうでしたか?

当時はいまみたいに単位交換制度というものがなかったので、留学すると高校が休学になっちゃうんですよ。学校を休んで一年留年していかなきゃいけないということで周囲からはだいぶ反対されたんですけど、私の母親が賛成してくれて。 やっぱり言葉が通じないっていうのはストレスになりますよね。最初の二ヶ月ぐらいはうまく生活に馴染めなくて苦労しましたけど、最後には楽しかったですね。

その経験が活きたこととか、得られたものとかは?

まぁ英語が少し喋れるようになったことと、彼らの、なんというか、「違いは優劣じゃない」という考え方ですね。肌の色の違いだとか、障碍のある・ないっていうのは、違いであって優劣じゃないということですね。そういうのはすごくいい考え方だと思いましたね。
障碍者の方も、例えば目が見えない方が、ほんとに普通に他の方と一緒に勉強している。全然違和感ないんですよ。友達とも楽しそうに話したりしているし。そういうところを見て、正直、日本より進んでるんだな、と思いましたね。
違いに違和感を感じるっていうことが、結局、いまのいじめの問題とかにも繋がっていってると思うんですね。ちょっと自分たちと違うというだけで、それを受け入れられない。
ある意味では恐怖心だと思うんですね、自分と違うものに対しての。だから自分と違うものをいじめるっていうのは弱さだと思うんですよね。向こうに行って思ったのが、黒人も白人もヒスパニックもみんな一緒で、日本人だからって特別扱いもしれくれないし、珍しがられもしないと。すごいいい経験になりましたね。

その後早稲田大学に進学、文学部東洋哲学科に入られて。東洋哲学科というのは?

えーと、インド哲学、仏教哲学、あと中国の儒教とか、いろいろコースがあるんですけど、私は仏教哲学をやりまして。
高校のときにね、女の子にフラれたんです。そのとき「なぜ、モテる男とモテない男がいるんだろう」「なぜ世の中はこんなに不合理にできているんだろう」と疑問にもちましてね、そのときに仏教の本を読んでなんとなく納得出来ることがあったので、本格的に勉強してみようかと。それが最初の理由なんですよ(笑)仏教関係を、宗派に関係なく教えてるっていうのが当時東大と早稲田ぐらいしかなくて。東大はとても入れないので最初から諦めて、早稲田に入ったんです。

大学ではクラブはなにか?

仏教青年会というサークルに入っていました。早稲田で一番古いサークルなんですけど。名前だけ聞くと変ですけど、要するに宗派に関わり無く仏教を研究しながら楽しくやろうというサークルでした。私が入った年に創立100周年っていうサークルでしたね。 合宿と称していろんなところに旅行に行ったりしました。

同窓生インタビュー 小林 和茂さん (32期)
  1. 中学生活
  2. 高校でアメリカへ留学・大学では仏教を
  3. 会社員からヘルパー、そして市会議員へ
  4. 選挙、そして当選
  5. 議員としての生活
  6. プライベートについて
  7. 附属中という学校に入って
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