突然だったのですが、所属事務所の所長から「立候補してみないかという話が来たけれど、どうでしょうねえ?」と、話をされました。まさに青天の霹靂という感じで、私自身、政治の世界も、選挙のことも全然知らなかったのですが、むしろ何も分からなかったからこそ、悩まずに「やってみよう」という気持ちにもなったのだと思います。実は、声をかけられてから立候補しようと決めるまでの期間は、数日から1週間程度だったんですよ(笑)
あとから、自分に声がかかった理由を聞いたところ、前任の方が「議員は次の人にしっかり引き継げるうちに引き継いで、しかもこれからは30代とか、女性とかが出ていく時代だ」というポリシーを持っておられたようで、それで私に声をかけていただいたようです。
ええ。私が所属した法律事務所では、労働組合の顧問や、住民訴訟のようなものも扱っていました。たとえば、労働組合の争議に関する紛争ですとか、厚木基地の爆音訴訟、公害訴訟などですね。そのような紛争を扱っていく中で、活動を支援している社会党の方とご一緒させていただく機会もあって、社会党は身近に感じていました。そんな中で、社会党から声をかけていただいたんだと思います。
実際のところ、当選するということは予想していなかったので、弁護士の仕事を中断したらどうなるのかとか、あまり考えていなかったんです(笑) 選挙活動を始めてみると、「これは大変だ」と思って、持ち事件の引継ぎをしたりして、選挙活動に専念するようになったんです。
正直、選挙活動は非常に大変です。ただ、選挙活動をすることで色々な人と接点が出来ることは素晴らしいことです。色々な人が自分に力を貸してくれて、また何かを期待し、求めてくださっていることを、肌で触れ合うことが出来ます。それで結果が出ると、本当に嬉しいですね。選挙活動を通じて、自分が本当に「人間好き」なのだということを改めて自覚したりしました。
取材中の千葉さん