一つは旧制高等学校を前身にしているという歴史的なバックグラウンドがあります。規模から言うと3学部で4300人くらいの、比較的小規模です。附属中学でもそうだったように、自ら調べ自ら考えることを80年前から実践しています。そのためにゼミや演習をかなり重視しています。4年間でそれぞれの学年で20人程度のゼミや演習に属して、それぞれの指導教授が指導できるような体制を一貫してとっています。
勉学の面でも、課外活動の面でもけっこう色々な機会を設けているのでそれなりにやる気がある学生には、そういう機会を使って多彩な学生生活を設計・実践できます。 全体としてみると少人数でアットホームでリベラルなので、附属中学と似ていると思います。
若い人たちに期待しているところ大なので現役の学生に。
我々が生活してきた時代はけっこう苦労もありましたがも全体として社会をみれば、お手本があってそれを追っかけて頑張ればキャッチアップできました。これからの時代は日本にもグローバルにも難しい問題もあるし変化も激しいので、そういう意味で挑戦の仕がいやりがいがあると言えばあるが、それなりの困難や苦労もあると思います。 そういう状況を考えると、附属中学のリベラルな校風の中でそれぞれの生徒を一人前に扱ってくれて、その代わりに自分で考え、自ら行動するという姿勢を身に着ける教育というのがますます大事になってくると思います。
私の経験でも、物心がつく大事な時期にそういう環境で生活できたのは財産だと思います。附属の良さを身に着けて社会でご活躍になるだろうと思いますし、身につけた財産を自分のために生かすのも大事だし、多少は世の中に還元することが望ましいことだと思います。
附属の良さというのは21世紀の日本や世界にとっても非常に評価すべき大きいものだと思います。
現役生は大事に中学生活を過ごしてください。
左から矢野 白木 伊東 横倉さん 星川 鬼頭